ワールブルク検圧計(読み)ワールブルクけんあつけい(その他表記)Warburg's manometer

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「ワールブルク検圧計」の意味・わかりやすい解説

ワールブルク検圧計
ワールブルクけんあつけい
Warburg's manometer

生物材料のガス代謝測定するのに用いられる一種圧力計。U字管の先端に反応用容器を取付け,容器内のガスの出入りを,U字管両脚内の液面の差として読取る。呼吸測定の場合には,中心槽 center well内にカセイアルカリを浸したろ紙片を入れておき,排出炭酸ガスをこれに吸収させて酸素消費量を測定する。側室は,フラスコと気密すり合せで接続しており,阻害剤その他,途中で反応条件を変えるための成分を必要に応じて,すり合せの回転によってフラスコ中に流し込む。光合成の測定には,中心槽に黄リンなどを入れて,排出酸素ガスを吸収させる。考案者 O.ワールブルクの名にちなんで呼ばれる。現在では,酸素電極などが発達したため,検圧法は以前ほどは用いられなくなった。

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