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側室 ソクシツ

大辞林 第三版の解説

そくしつ【側室】

そばめ。めかけ。身分の高い人について使うことが多い。 ↔ 正室嫡室

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

側室
そくしつ

将軍、大名のように地位・身分の高い人の妾(めかけ)をいう。儒教の道徳思想から祖先の祭祀(さいし)を絶やさぬため、多く公認された。将軍、大名ともその側室は臣下の待遇を受け、正室との間も主従関係にあった。将軍の側室の場合、男児を生めば御部屋様、女児なら御腹様とよばれ、名前は「何の方(かた)」と「方」づきになり、家来からは主人なみに扱われた。江戸時代、大名は参勤交代で江戸と国元を往復したが、正室を証人として江戸屋敷に残し、国元には側室、つまり「御国御前(おくにごぜん)」を置いた。そのため家督相続をめぐって御家(おいえ)騒動が絶えず、大名家では原則的に側室に権力をもたせない仕組みであった。側室は30歳になると「御褥御断(おしとねおことわ)り」といって、寝所をともにするのを辞退した。[稲垣史生]

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世界大百科事典内の側室の言及

【妾】より

…【植松 明石】
[中国]
 めかけは古くは女奴を意味し,男奴たる臣とあわせて〈臣妾〉の語があった。春秋末期から〈奴婢(ぬひ)〉の語が一般化するとともに,自由身分の側室をめかけと称するようになった。旧中国における宗族秩序の上からは一夫一妻の原則にたつから,めかけは公的地位をもたず弱い立場にあったが,単なる秘密の囲い女ではなく,家族の成員たる身分を礼と律の上に制度づけられていた。…

※「側室」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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