アカマダラ(ヘビ)(読み)あかまだら

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アカマダラ(ヘビ)」の意味・わかりやすい解説

アカマダラ(ヘビ)
あかまだら
[学] Dinodon rufozonatus rufozonatus

爬虫(はちゅう)綱有鱗(ゆうりん)目ナミヘビ科のヘビ。同科マダラヘビ属の1種で無毒ヘビ。対馬(つしま)、尖閣諸島(せんかくしょとう)の魚釣島(うおつりじま)、朝鮮半島、中国、台湾に分布する。同属のうちもっとも分布が広く、中国大陸では東北地区から海南島(かいなんとう)まで連続分布している。全長1~1.2メートル。体の背面は赤紅色または赤褐色で、45~65個ほどの黒色をした帯状模様が並ぶ。山地から平地にかけて森林や耕地水辺など、やや湿った場所にすみ、人家付近でもみられる。夜行性で、餌(えさ)はカエルネズミ、小鳥、ヘビなどである。斑紋(はんもん)が毒ヘビのアマガサヘビBungarus multicinctusに似るため、アマガサモドキともよばれる。

[松井孝爾]


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