アショフ結節(読み)アショフけっせつ(その他表記)Aschoff nodule

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アショフ結節」の意味・わかりやすい解説

アショフ結節
アショフけっせつ
Aschoff nodule

アショフ体,あるいはリウマチ結節ともいう。リウマチ熱の際に心筋にみられる重要な病変で,ドイツの病理学者 K.アショフ (1866~1942) が初めて記載した。心筋線維から遊離した「アショフ細胞」といわれる細胞が出てきて,粟粒大の結節状の病変が関節心肺,大動脈などに形成される。この結節は時間の経過とともに消失し,小さい線維巣となる。慢性関節リウマチ患者の皮下組織に現れる皮下結節 (リウマトイド結節) とは別のものである。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android