結節(読み)ケッセツ

デジタル大辞泉 「結節」の意味・読み・例文・類語

けっ‐せつ【結節】

[名](スル)
結び合わせること。
結ばれてふしとなること。また、そのもの。
皮膚にできる発疹ほっしんうち丘疹きゅうしんよりも大きく腫瘤しゅりゅうよりも小さいもの。
解剖学で、盛り上がった肥厚部。

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精選版 日本国語大辞典 「結節」の意味・読み・例文・類語

けっ‐せつ【結節】

  1. 〘 名詞 〙
  2. むすばれたようにかたまって、節(ふし)ができること。また、そのもの。〔医語類聚(1872)〕
  3. 皮膚から隆起する充実性の発疹のうち、丘疹よりいくらか大きくえんどう豆大以上の発疹。
    1. [初出の実例]「仰向いてゐる貌は無数の結節で荒れ果ててゐた」(出典:いのちの初夜(1936)〈北条民雄〉)
  4. 結び合わせること。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「結節」の意味・わかりやすい解説

結節
けっせつ

病理学に限らず、医学ではしばしば結節ということばを用いるが、一般に、比較的小さい、限局性で円形病変を意味して使われる。その代表は、結核性病変の特徴である結核結節である。結核症tuberculosisの語源であるラテン語のtuberculumは「小さな結節」という意味である。結核菌が感染した局所に、滲出(しんしゅつ)に引き続いて網内系細胞、すなわち類上皮細胞が増殖し、多核の巨細胞(ラングハンス型巨細胞)を混じえて形成された肉芽腫(にくがしゅ)が結核結節であり、中心部が壊死(えし)(乾酪化)に陥ることが多い。

渡辺 裕]

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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「結節」の意味・わかりやすい解説

結節
けっせつ
nodule

発疹の一つ。丘疹より大きいエンドウ豆大以上の皮膚の限局性隆起をいう。このうち丘疹に近い小さいものを特に小結節といい,きわめて大きいものは腫瘤あるいは腫瘍と呼ぶ。

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