アスワン県(読み)アスワン(その他表記)Aswān

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アスワン県」の意味・わかりやすい解説

アスワン〔県〕
アスワン
Aswān

エジプト最南端の県。ナイル川に沿う地域。南部はスーダン国境,北部はキナー県東西砂漠に接している。都市への人口流出が大きい。主要都市は県都アスワンイドフコームオンボーサトウキビの栽培が盛んな地方で,製糖業が盛ん。特にイドフの製糖工場には日本製の最新式の機械が設置されている。また豊富な電力を利用した化学肥料工場がある。近年鉄鉱石が採掘され,ここからヘルワンの製鉄所へ鉱石が運ばれている。 1902年にアスワン・ダムが造られ,その上流に,70年アスワン・ハイダムが完成。付近にはアブシンベル神殿をはじめとする古代遺跡が豊富で,ダム建設と遺跡保存が問題となった。面積 679km2。人口 88万 3000 (1990推計) 。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

ビャンビャン麺

小麦粉を練って作った生地を、幅3センチ程度に平たくのばし、切らずに長いままゆでた麺。形はきしめんに似る。中国陝西せんせい省の料理。多く、唐辛子などの香辛料が入ったたれと、熱した香味油をからめて食べる。...

ビャンビャン麺の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android