アブシンベル神殿(読み)アブシンベルしんでん(英語表記)Abū Simbel

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アブシンベル神殿」の意味・わかりやすい解説

アブシンベル神殿
アブシンベルしんでん
Abū Simbel

古代エジプトの岩窟神殿。エジプトのアブシンベルにあり,ラムセス2世 (在位前 1304~1237) の造営でハトル女神をまつる。大小二つの神殿からなり,大神殿は正面高さ 32m,幅 38m,奥行 63m。入口に高さ 22mの4体のラムセス2世像がある。アスワン・ハイダムの建設で神殿の下部湖底に沈むのを避けるため,国連教育科学文化機関 UNESCOが世界に呼びかけエジプト政府と協力して,1963年から4年間を費やし,360万ドルの工費で,いままでより 60m高い山上に移築した。 1979年フィラエ遺跡にいたるヌビア遺跡群とともに,世界遺産の文化遺産に登録。

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