アネルギー(読み)あねるぎー(英語表記)anergy

日本大百科全書(ニッポニカ)「アネルギー」の解説

アネルギー
あねるぎー
anergy

元来はアレルギーまたは過敏性と対比することばとして用いられたが、現在は細胞性免疫(遅延型アレルギー)の反応性の低下または無反応状態をさしてアネルギーの語が用いられる。ツベルクリン反応陽性であったものが麻疹(ましん)(はしか)にかかると反応が減弱または陰性化するのはその一例である。このような細胞性免疫反応の低下は、麻疹のほかサルコイドーシス、ホジキン病、末期癌(がん)、重症結核などでみられる。ヒトは感染したことのある、ある種の病原体の抗原に対しては細胞性免疫を獲得しているので、ツベルクリンのほか連鎖球菌抗原、耳下腺(せん)ウイルス、トリコフィチン(白癬(はくせん)菌ワクチン)などの皮内反応でテストすることもできる。細胞性免疫感作性のあるDNCB(dinitro chlorobenzene)などの化学物質も利用できる。

[高橋昭三]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

世界大百科事典内のアネルギーの言及

【エクセルギー】より

…エクセルギーの概念は,19世紀末からあり,最大有効仕事available energyとして研究されていたが,1956年にラントZoran Rantによりエクセルギーという語が提案された。 一般にエネルギーは,仕事に変えうるエクセルギーと,仕事に変わりえない無効なエネルギーであるアネルギーanergyとから成ると考えられる。アネルギーは他のエネルギー形態に変換することはできず,エクセルギーのみが変換可能である。…

※「アネルギー」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について | 情報

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