世界大百科事典 第2版「アファナシエバ文化」の解説 アファナシエバぶんか【アファナシエバ文化】 ロシア,南シベリアのミヌシンスクおよびアルタイ両地方に分布する,前3千年紀中葉~前2千年紀初頭の亜新石器(金石併用時代)文化。ハカス自治州バテニ村近くのアファナシエバAfanas’eva山の埋葬墓からその名がとられた。出土人骨はパレオ・ユーロペイド型に属する。集落址,環状列石をもつ埋葬墓が知られ,埋葬墓は環状列石をもつ墳丘墓にかわる。遺体は1体ないし複数体だが,2体のものはまれである。牧畜をおこない,農耕の存在も可能性がある。 出典 株式会社平凡社世界大百科事典 第2版について 情報