ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アフメット3世」の意味・わかりやすい解説
アフメット3世
アフメットさんせい
Ahmet III
[没]1736
オスマン帝国第 23代スルタン (在位 1703~30) 。芸術を愛好する文人型のスルタンで,「チューリップ時代」と呼ばれるオスマン文化の爛熟期を現出した。対外的には 1718年,オーストリアとパッサロウィッツの和約を結んでベオグラードを割譲した。治世中,国内の社会・経済的発展がみられたが,その反面,イスタンブールの物価は上昇し,下層民の反感を招いた。 30年,イスタンブールの民衆を率いるパトロナ・ハリルの反乱によって退位を余儀なくされた。
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