日本大百科全書(ニッポニカ) 「アマミウシノシタ」の意味・わかりやすい解説
アマミウシノシタ
あまみうしのした / 奄美牛舌
shallow water sole
[学] Synaptura marginata
硬骨魚綱カレイ目ササウシノシタ科に属する海水魚。屋久(やく)島、奄美(あまみ)大島、南西諸島、南アフリカに分布する。両眼が体の右側にあるウシノシタ類。体は高く、口はわずかに曲がって前方に開き、胸びれは体の両側にある。有眼側の腹びれは5本。背びれと臀(しり)びれは尾びれと完全に連続する。有眼側の体は黄褐色で、大きな不定形の暗色斑(はん)が散在する。大型で、体長40センチメートルぐらいになる。浅海のサンゴ礁域の砂底にすみ、多毛類、小型甲殻類などを食べる。産卵期は夏。
[尼岡邦夫]