アマミゴヨウ(読み)あまみごよう

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アマミゴヨウ」の意味・わかりやすい解説

アマミゴヨウ
あまみごよう / 奄美五葉
[学] Pinus amamiana Koidz.
Pinus armandi Franch. var. amamiana Hatushima

マツ科(分子系統に基づく分類:マツ科)の常緑針葉高木で、大きいものは高さ30メートル、直径1メートルにも達する。台湾原産のタカネゴヨウの変種で日本特産。葉は5枚束生し、長さ5~8センチメートル。雌雄同株で5月に開花球果卵円形または卵状楕円(だえん)形で長さ4~11センチメートル、翌年10月ころ熟す。種子には翼がない。材は建築、橋梁(きょうりょう)、船舶に利用し、木は庭木、公園樹とする。鹿児島県の種子島(たねがしま)と屋久島(やくしま)にわずかに生育する。ヤクタネゴヨウ(屋久種五葉)ともよぶ。

[林 弥栄 2018年5月21日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android