アミクトゥス(英語表記)amictus

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アミクトゥス」の意味・わかりやすい解説

アミクトゥス
amictus

古代ローマ人の外衣の総称語源ラテン語の包む,着る,巻くの意のアミキール amicire。アボラ,トガパリュームパルーダメントゥムなどが含まれる。カトリックの祭服の下衣の一種フメラレ humeraleもこの流れをくむといわれる。類語のアミス amiceはミサに際して肩に掛ける白麻製の四角い布または中世聖職者が用いた毛皮フードのこと。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のアミクトゥスの言及

【祭服】より

衣帯(えたい)
[キリスト教の祭(式)服]
 イエス・キリストや教徒たちが常用したと思われる服装は,一般人と変わらなかったとみられるが,当時の服装を遺産として受け継ぎ,各礼拝にふさわしい象徴的な装飾をほどこして祭服としている。最も重要なミサの祭服は,司祭の場合は肩衣(アミクトゥス),長白衣(アルバ),聖紐(チングルム),腕帛(マニプルス),頸垂(けいすい)帯(ストラ),上祭服(カズラ)からなる。司教,大司教,教皇の祭服は以上のものにさらに加えられる。…

※「アミクトゥス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android