トガ(読み)とが

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「トガ」の意味・わかりやすい解説

トガ
toga

トーガともいう。古代ローマ人が一般に着用した巻衣形式の外衣。長径が身長の約3倍ある半月形の布地を,技巧を凝らして袈裟掛けに着用したもの。起源は不明であるが,類型は前 5000年頃のエトルリアにみられ,古代ギリシアのヒマティオン,また今日のインドのサリーとの類型も指摘されている。階級役職によって色や装飾に区別があった。代表的種別には,皇帝将軍の盛装用としての,赤紫地に金糸の刺繍を施したトガ・ピクタ,礼祭用の紫のトガ・トラベア,官職者の公服である白地に赤紫の線状の縁飾りを施したトガ・プレテクスタ,官吏候補者用の白いトガ・カンディダ,一般男性用の未ざらしのトガ・プーラ,喪服用の黒や茶のトガ・プッラなどがあった。

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日本大百科全書(ニッポニカ) 「トガ」の意味・わかりやすい解説

トガ
とが

ツガ

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