アリアンロケット(読み)ありあんろけっと(その他表記)Ariane

翻訳|Ariane

デジタル大辞泉 「アリアンロケット」の意味・読み・例文・類語

アリアン‐ロケット(Arian Rocket)

ESAイーサ欧州宇宙機関)が開発した衛星打ち上げ用ロケット。一号機の打ち上げは1979年。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

日本大百科全書(ニッポニカ) 「アリアンロケット」の意味・わかりやすい解説

アリアンロケット
ありあんろけっと
Ariane

ESA(イーサ)(ヨーロッパ宇宙機関)が開発した人工衛星打ち上げ用ロケット。

 アリアン1からアリアン4までの第一世代と新規開発のアリアン5以降の第二世代に分かれる。アリアン5は強力な打ち上げ能力と高い成功率により、人工衛星打ち上げビジネスで大きな成功を収めている。大型のロケットとしては、日本のH-IIAやロシアのプロトンProton、中国の長征、アメリカのアトラスAtlasやデルタDelta、ファルコンFalconの強力なライバルである。より高性能なアリアン6が開発中。

[編集部 2023年12月14日]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アリアンロケット」の意味・わかりやすい解説

アリアンロケット
Ariane Rocket

ヨーロッパ宇宙機関 ESAで開発された一連のロケット。 1979年 12月 24日の1号機以来,38回打ち上げられた (1990年8月末現在,このうち6回失敗) が,84年5月の9号機から,打ち上げ・製作,そして市場開拓を含むビジネスは,フランスの民間会社であるアリアンスペース社が運用している。これまでアリアン1,2,3,4型を運用してきたが,89年後半以降はアリアン4型 (6バージョン) を運用している。打ち上げ基地は,南米ギアナのクールー基地で,世界の商業用衛星打ち上げ市場の 50%以上を確保している。また ESAでは,86年より,95年に初号機打ち上げを予定しているアリアン5型ロケットの開発を開始している。同ロケットは静止遷移軌道に 6.8tの打ち上げ能力があり,低高度軌道には ESAが開発を進めているスペースシャトルヘルメス」の打ち上げも可能である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

カイロス

宇宙事業会社スペースワンが開発した小型ロケット。固体燃料の3段式で、宇宙航空研究開発機構(JAXA)が開発を進めるイプシロンSよりもさらに小さい。スペースワンは契約から打ち上げまでの期間で世界最短を...

カイロスの用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android