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腎性貧血 じんせいひんけつ

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家庭医学館の解説

じんせいひんけつ【腎性貧血】

 腎臓(じんぞう)は古くから五臓六腑(ごぞうろっぷ)の1つに数えられているたいへん重要な臓器です。腎臓のおもなはたらきは、老廃物や不要となった水をからだの中から出し、血液をきれいにすることです。いわば、からだの洗濯機のようなはたらきです。
 しかし、腎臓はこの仕事だけではなく、そのほかいろいろと大事な役割を担っています。血圧に関係するレニン、骨をつくるのに関係する活性型ビタミンD、そして赤血球(せっけっきゅう)をつくるのに関係するエリスロポエチンという諸物質が腎臓でつくられていることが明らかにされています。
 慢性腎不全では、このエリスロポエチンをつくるはたらきが低下します。腎臓のはたらきが悪くなればなるほど、エリスロポエチンはつくられなくなります。その結果、赤血球ができにくくなり、すなわち、貧血となります。また尿毒症(にょうどくしょう)では、赤血球の寿命が短くなります。このように腎臓の病気にともなって現われる貧血を腎性貧血と呼びます。
 透析患者さんでは、この腎性貧血が大きな問題でした。貧血のため息切れ、立ちくらみがして、輸血をくり返すことがしばしばありました。しかし、注射薬としてのエリスロポエチンが使用できるようになり、透析患者さんに大きな福音をもたらしました。生活の質が高くなり、輸血の副作用を心配することがなくなったからです。

出典|小学館
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