アルカリ玄武岩(読み)アルカリげんぶがん(その他表記)alkali basalt

岩石学辞典 「アルカリ玄武岩」の解説

アルカリ玄武岩

相対的にアルカリの量が多く,アルカリ鉱物や少量の准長石などを含む玄武岩である[Hibsch : 1910].後にこの名称はノルム値のネフェリンとディオプサイド質オージャイトをもつ玄武岩に広げて用いられた.過剰なアルカリがあると,後期アルカリ輝石やネフェリンまたはナトロライトが狭い範囲に濃縮するようになる.アルカリ玄武岩はアルカリ橄欖(かんらん)石玄武岩マグマ型の代表と考えられ[Kennedy : 1933],地球マントルでマグマが発生した際の基本的な生成物とされるようになった.

出典 朝倉書店岩石学辞典について 情報

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android