コトバンクはYahoo!辞書と技術提携しています。

アンチオペ Antiope

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アンチオペ
Antiope

ギリシア神話の英雄アンフィオンとゼトスの母。ニュクテウスの娘で,絶世の美女であったためゼウスに愛され,未婚の身で妊娠したので,父の怒りを恐れてシキュオンに逃げ,エポペウス王の妃となった。しかしニュクテウスは,弟のリュコスに娘を罰することを頼んで自殺したので,リュコスはシキュオンを攻め滅ぼしてエポペウスを殺し,アンチオペをテーベに連れ帰って牢に入れ,妻のディルケと一緒に彼女を虐待した。彼女が連れ戻される途中生れ,キタイロンの山中に捨てられた双子の息子たちは,牛飼いに拾われて無事に成人し,自分たちの素性を知って,リュコスとディルケを殺し,アンチオペを救った。しかし彼女の苦しみはこれによって終らず,ディオニュソスにより狂気にされたアンチオペは,ギリシア中を放浪し,最後にフォキスの王フォコスによって狂気を癒やされ,その妻になったという。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について | 情報

アンチオペの関連キーワードテーベ伝説アマゾン族ラオコーンテセウス

今日のキーワード

分水嶺

1 分水界になっている山稜(さんりょう)。分水山脈。2 《1が、雨水が異なる水系に分かれる場所であることから》物事の方向性が決まる分かれ目のたとえ。...

続きを読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android