アンフィオンとゼトス(その他表記)Amphion and Zethos

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アンフィオンとゼトス」の意味・わかりやすい解説

アンフィオンとゼトス
Amphion and Zethos

ギリシア神話に登場する双子の英雄。ゼウスの種によりアンチオペから生れ,生後すぐキタイロンの山中に捨てられたが,牛飼いによって拾われて成人し,母を迫害していたリュコスとその妻ディルケを殺し,テーベの支配者となった。7つの城門をもつ有名なテーベの城壁を建設したのは彼らで,そのおり大力のゼトスは石を背負って運んだが,音楽の名手であったアンフィオンは,竪琴を奏 (かな) で石を動かしたという。アンフィオンはタンタロスの娘ニオベと結婚し,多くの子宝に恵まれたが,ニオベがあるとき,自分は母としてアポロンアルテミスを生んだレト女神にまさると自慢したため,息子と娘たちはそれぞれ,アポロンとアルテミスの矢に射殺され,彼自身もアポロンに殺されたという。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む