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アンナーレス annales

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

アンナーレス
annales

ローマの年代記,歴史。ローマでは前4世紀以前の文書史料はなく,前 300年頃現れた tabulae pontificumは役人名や祭儀を記しており年代記の最初の例だが,儀式用のもので完全な年代記ではない。前2世紀中頃のファビウス・ピクトルが,意図的にローマ年代史を記した最初とされ,カトー (大) もギリシアの影響で逸話風の歴史書『ローマ起源論』を著わし,さらに整ったローマ史も出たが,すべて現存しない。前2世紀末大祭司ムキウス・スカエボラが"Annales Maximi"を発行,tabulaeの枠に従い伝説をも含めて古代ローマ史を著わすとともに,以後年ごとに公的事件を記すこととし,公的な史書となった。これも現存しないが,のちの歴史家に影響を与えている。一方前1世紀末のリウィウスにいたって,伝承をふまえた本格的な年代記『建国以来』が完成した。

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