ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「アン県」の意味・わかりやすい解説 アン〔県〕アンAin フランス東部,ローヌアルプ地域 (レジオン) の県。北東部でわずかにスイスと国境を接する。県都はブルク (ブルカンブレス) 。スイスと国境を接するジェクス地方はジュラ山脈前山地帯で,チーズの産地として有名。両国間の関税特別区に指定され,経済的にはスイスのジュネーブの後背地。東部のジュラ山地に属するビュジェ地方はウシの飼育,林業が主産業。アン川をへだてた県西半は,北の粘土質の丘陵地ブレスと,南の沼の多いドンブの両地方から成っている。ブレスはコムギ,トウモロコシの栽培地帯であるが,フランスで最も有名な養鶏地帯ともなっている。氷堆石によって形成されたドンブの沼地は養魚場に利用。県人口のなかばが農業に従事するが,ローヌ川の水力発電,繊維・プラスチック工業も盛んで,ほかに森林と関連する木工業などがある。面積 5762km2。人口 47万 1019 (1990) 。 出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報 Sponserd by