アーク加熱(読み)アークかねつ

大辞林 第三版の解説

アークかねつ【アーク加熱】

アーク放電の際に発生する熱で加熱すること。制御が容易で清浄な高温状態を作り得る。溶接(アーク溶接)や電気炉(アーク炉)などに利用する。被加熱物(母材)を一方の電極とすることが多い。

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世界大百科事典 第2版の解説

アークかねつ【アーク加熱 arc heating】

アーク放電の熱を利用する電気加熱の一方式。アークは電極間が電子とイオンのプラズマからなるアーク柱(陽光柱)で結ばれた放電現象で,陰極点,陽極点およびアーク柱は3000~6000Kの高温になっている。この熱を利用するのに,(1)アーク電流が被熱物中を流れる直接アーク加熱,(2)アーク電流が被熱物中を流れず,放射によってアーク熱が被熱物に伝えられる間接アーク加熱の2方式がある。(1)には空中窒素固定用のシェーンヘル炉(アーク柱自身が被熱物),製鋼用アーク炉アーク溶接(ともに被熱物が一方の電極となる)があり,(2)には銅合金溶解用の揺動アーク炉などがある。

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世界大百科事典内のアーク加熱の言及

【電気加熱】より

…被熱物へ放射,伝導,対流によって熱が伝えられる間接抵抗加熱,被熱物が直接発熱体となる直接抵抗加熱とに区別する。(2)主としてアークの発生熱を利用するアーク加熱。アークのプラズマ状態がより高度になるようくふうし,より高温加熱に適したものをとくにプラズマ加熱という。…

※「アーク加熱」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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