イサーン

百科事典マイペディア 「イサーン」の意味・わかりやすい解説

イサーン

タイ東北部コーラート高原とその周辺の地方全域(全18県)を指し,人口面積,米収量ともにタイ全国の3分の1以上を占める。住民の約8割がメコン川左岸から移住したラオ人で,ほかにクメール,クムー,プータイ,カルン,ソー,ニョー人が住む。従来ラオスとの結びつきが強く,中部タイを中心とするシャムにとっては統治上の辺境だったが,ラオスがフランス領に併合された1899年以降は国家統合と中央集権的統治を進める中央政府により,強力にタイ化が推進された。しかし稲作環境は劣悪で収量も安定せず,首都圏や海外への出稼ぎが多い。
→関連項目モーラムルーク・トゥン

出典 株式会社平凡社百科事典マイペディアについて 情報

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