イスラーム法学(その他表記)al-fiqh

山川 世界史小辞典 改訂新版 「イスラーム法学」の解説

イスラーム法学(イスラームほうがく)
al-fiqh

シャリーアの「理解」を意味する学問。法源から法規範を導く方法を扱う法理論と,実定法の分野とに分かれ,アラビア語では前者をウスール(根)の学,後者はフルーウ(枝)の学という。このことは,すべての法規定は啓示にもとづく法源から派生しているとの考えを表す。ただ,コーランとそれを補うハディースが法の源泉となるべきであるとの考えは比較的初期からみられ,8世紀からそれらをもとに各地でシャリーアの体系化を試みる法学者の活動が知られるが,その方法論が確立されるのは10世紀頃である。元来,これら法学者は私人だが,アッバース朝のもとで彼らを担い手とする国家の司法体制が確立し,学説から構成される実定法の基礎が完成された。

出典 山川出版社「山川 世界史小辞典 改訂新版」山川 世界史小辞典 改訂新版について 情報

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