イソブテン

化学辞典 第2版の解説

イソブテン
イソブテン
isobutene

C4H8(56.11).CH3C(CH3)=CH2.2-メチルプロペン(2-methylpropene)ともいう.脂肪族不飽和炭化水素(アルケン)の一つ.石油系炭化水素の分解ガス中に存在する.製法には,上記分解ガスより得られるB-B留分からの硫酸吸収法による分離と,イソブタンの脱水素法とがある.構造は,分枝アルキル基をもつもっとも簡単なオレフィンである.C=C0.133 nm,C-C0.151 nm.無色のオレフィン特異臭をもつ液化しやすい気体.融点-140.35 ℃,沸点-6.90 ℃.反応性の高い二重結合をもち,ブテンの3種類の異性体のうち,もっとも化学反応性に富んでいる.石油化学の重要な原料の一つであり,ブチルゴムポリイソブチレン,メタクリル酸エステル,イソプレンt-ブチルアルコール,メチル=tert-ブチルエーテル(MTBE),アルキレートガソリン(イソオクタン),t-ブチルフェノールなどの合成に用いられる.[CAS 115-11-7]

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

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