イヌガヤ科(読み)いぬがやか

日本大百科全書(ニッポニカ) 「イヌガヤ科」の意味・わかりやすい解説

イヌガヤ科
いぬがやか
[学] Cephalotaxaceae

裸子植物で、マキ科イチイ科とともにイチイ目に入る。マツスギのような球果をつくらず、種子は単生するのが特徴。マキ科、イチイ科は種子の外側種衣または仮種皮(かしゅひ)とよばれる保護組織で包まれるが、イヌガヤ科は裸であり、楕円(だえん)形の種子は柔らかい外種皮と堅い内種皮をもつ。花粉には気室がない。イヌガヤ属のみからなり、日本、朝鮮、中国に5種類分布する。

山崎 敬]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android