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イブン・サイード Ibn Sa‘īd

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世界大百科事典 第2版の解説

イブン・サイード【Ibn Sa‘īd】

1213‐86
アンダルスのアラブ系の歴史家,詩人,地理学者グラナダ近郊で生まれ,セビリャで学ぶ。1241年父親とともにメッカ巡礼に出発,途中カイロに滞在し,多くの学者と接する。その時,彼の《美しきマグリブの書》が大評判になったといわれる。同書はイスラムの征服から1135年までのマグリブ・アンダルス史である。1249年,カイロを去りメッカ巡礼を果たし,さらにイラクシリアの各都市を旅し,帰途チュニスに滞在(1254∥55),ハフス朝の王ムスタンシルに仕えたが,67年再び東方へ出発し,イランを経てチュニスにもどり,同地で没した。

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All Rights Reserved. Copyright (C) 2015, Hitachi Solutions Create,Ltd. 収録データは1998年10月に編集製作されたものです。それぞれの用語は執筆時点での最新のもので、常に最新の内容であることを保証するものではありません。また、本文中の図・表・イラストはご提供しておりません。

世界大百科事典内のイブン・サイードの言及

【旅行記】より

…彼の興味の中心は聖地とメッカ巡礼であり,この部分だけで全体の3分の1以上を占めている。 このほかにアッバース朝カリフが921年にボルガ地方へ派遣した使節団の一人イブン・ファドラーンの《旅行報告書》,サーマーン朝スルタンの中国使節(942ごろ)アブー・ドラフAbū Dulaf(生没年不詳)の《中国インド紀行》,グラナダ生れの旅行家アブー・ハーミドAbū Ḥāmid(1080‐1169)の諸旅行記,同じくスペイン生れのイブン・サイードIbn Sa‘īd(1213‐86)の諸旅行記,バグダード生れのアブド・アルラテーフAbd al‐Laṭīf(1162‐1231)の知性あふれる《エジプト紀行》,マムルーク朝下《アミール・ヤシュ・ベクのアナトリア・トルコ紀行》,同じくマムルーク朝下のスルタン,カーイト・バイ(在位1468‐96)の《ヒジャーズ紀行》などが代表的なものである。このほかアラビア語以外にもバルフ生れのペルシア人ナーシル・ホスロー(1003‐61)の《サファル・ナーマ》(ペルシア語),オスマン帝国の軍人旅行家エウリヤ・チェレビー(1611‐84)の旅行記(トルコ語)などがあり,他のジャンルに比べると少ないとはいえイスラム世界の旅行記文学は中世だけでも20以上を数える。…

※「イブン・サイード」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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