インテルポラティオ(英語表記)interpolatio

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

インテルポラティオ
interpolatio

ローマ法大全』特に『勅法彙纂』や『学説彙纂』の立法編纂者が幾世紀も前の勅法や古典法学者の学説を東ローマ帝国の現行法とするため,先の勅法とか学説から抜粋した法文を,当時の法生活と法感情に適合させるために行なった削除,変更,挿入をいう。このような改竄 (かいざん) は,当時の法典編纂の最高責任者であったトリボニアヌスの名にちなんで「トリボニアヌスの挿入」 Emblemata Tribonianiとも呼ばれる。 19世紀以降のローマ法研究では,元首政期のローマ法とユスチニアヌス帝法との相違を明らかにしようと努めるインテルポラティオ研究が盛んになり,ローマ法研究に一新局面を切り開くことになった。

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世界大百科事典内のインテルポラティオの言及

【法制史】より

…ロマニステンは歴史法学の本来の担い手であり,法実証主義的な〈パンデクテン法学〉と近代的概念および体系を用いたドグマーティッシュなローマ法研究をもたらしたが,パンデクテン法学がほぼ完成に達した1880年代以降,ローマ法研究は法解釈学への奉仕から解放され始める。インテルポラティオinterpolatio(《ローマ法大全》への集録に際して原文に加えられた修正・変更)の研究,ローマ法以外のエジプト法,ギリシア法,バビロニア法等に及ぶ古代法史学の構想はローマ法文化の価値を相対化し,ローマ法(古代法)研究は歴史学として純化される。それでも法学教育では引き続き長い間,現行法に対する入門(実定法の制度や規定の系譜史)として位置づけられた。…

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