インド文官(読み)インドぶんかん(英語表記)Indian Civil Service

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「インド文官」の意味・わかりやすい解説

インド文官
インドぶんかん
Indian Civil Service

イギリス統治下のインドにおける行政・司法上の高級官職。 1858年の女王宣言により官職の採用人種宗教差別なく登用することを掲げながら,実際には任用試験のロンドンでの実施,受験資格の年齢引下げなどにより,インド人の任用を事実上制限した。この不平等は民族運動一因となったが,第1次世界大戦後まで長く考慮されなかった。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

焦土作戦

敵対的買収に対する防衛策のひとつ。買収対象となった企業が、重要な資産や事業部門を手放し、買収者にとっての成果を事前に減じ、魅力を失わせる方法である。侵入してきた外敵に武器や食料を与えないように、事前に...

焦土作戦の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android