イーラジミールザー(英語表記)Īraj Mīrzā

改訂新版 世界大百科事典 「イーラジミールザー」の意味・わかりやすい解説

イーラジ・ミールザー
Īraj Mīrzā
生没年:1874-1925

近代イラン詩人カージャール朝の王の家系に生まれ,はじめ宮廷詩人として仕えたが,近代西洋文学も学んだ。官吏となり,晩年は隠遁。平易で力強く,しかも優雅な詩風が親しまれた。ペルシア文学史では,古典派詩人の最後,近代派の初めに位置する。イランの政治を風刺し,婦人のベール着用に反対し,児童教育の必要を説き,母性の偉大さをたたえ,宗教指導者の偽善を暴いた。
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