日本大百科全書(ニッポニカ) 「エフォロイ」の意味・わかりやすい解説 エフォロイえふぉろいEphoroi (Ephoros) 古代ギリシア、スパルタの最高の権力をもつ役人。5名からなり、民会で市民の間から選出された。最年長者の名で紀年された。任期は1年。この職の起源には諸説あるが、スパルタ市民内の民主政確立の過程のなかでその権限を拡大した。行政、司法を統べ、市民の日常生活をも厳しく監督した。王は彼らと誓い、法に従う限りその地位にとどまりえた。軍事面でも軍の招集とその規模を決定し、王の指揮を監視した。また外国使節と交渉する権限をも有した。[古山正人] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例 Sponserd by
世界大百科事典(旧版)内のエフォロイの言及 【エフォロス】より …ドリス人のポリス,とくにスパルタにおける重要な役人をいい,〈監督官〉と訳す。複数形はエフォロイephoroi。スパルタでは,おそらく第1次メッセニア戦争中に設けられ,毎年5人が貴族の中から選ばれて,王権を制約する役に任じ,5人中の筆頭エフォロスの名をもって,その年を呼んだ。… ※「エフォロイ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。 出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」 Sponserd by