エブレイ自治州(読み)エブレイ(その他表記)Yevreyskaya

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「エブレイ自治州」の意味・わかりやすい解説

エブレイ〔自治州〕
エブレイ
Yevreyskaya

ロシア東部,ハバロフスク地方に属する自治州。同地方南部に位置する。州都ビロビジャン。アムール川中流部左岸にあり,同川をへだてて中国に相対する。南東部はアムール川沿岸低地,北西部は小ヒンガン山脈,ブレヤ山脈などの山地から成り,山地は森林におおわれる。ソ連に住むユダヤ人 (ロシア語でエブレイ) の自治州として 1934年設立されたが,ユダヤ人のこの地への移住が進まず,91年現在ユダヤ人は住民の 10%にも満たないで,大半がロシア人とウクライナ人である。人口は南境をなすアムール川と北部を横断するシベリア横断鉄道に沿う地域に集中する。主要鉱工業は錫の採掘冶金,木材加工,製紙,農業機械,セメント,繊維など。農業はアムール川沿岸低地を中心にコムギライムギカラスムギダイズヒマワリなどが栽培され,畜産も盛ん。漁業狩猟も行われる。面積3万 6000km2。人口 22万 200 (1991推計) 。

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