エリトロポエチン

栄養・生化学辞典 「エリトロポエチン」の解説

エリトロポエチン

 エリトロポイエチンともいう.腎臓合成され,血中へ分泌されるペプチドホルモンで,造血を促進する活性がある.血中の酸素濃度により合成・分泌が調節される.赤芽球コロニー形成細胞に働いて赤血球に至る方向分化を促進する.

出典 朝倉書店栄養・生化学辞典について 情報

世界大百科事典(旧版)内のエリトロポエチンの言及

【貧血】より

…しかし,軽度な貧血ではむしろ適度な運動を行い,新陳代謝を盛んにして赤血球の産生を促すことが必要である。新陳代謝が低下すると赤血球産生に働くホルモン(エリトロポエチン)の腎臓での産生が低下し,そのために骨髄での赤血球産生が低下するからである。鉄欠乏性貧血の鉄剤治療,悪性貧血のビタミンB12注射による治療,自己免疫性溶血性貧血の副腎皮質ステロイドホルモンによる治療など,治癒が期待できる治療法のある場合には一般に輸血は不要である。…

※「エリトロポエチン」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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