オストワルト粘度計(読み)オストワルトねんどけい(その他表記)Ostwald viscometer

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「オストワルト粘度計」の意味・わかりやすい解説

オストワルト粘度計
オストワルトねんどけい
Ostwald viscometer

液体の粘性率を測定する計器ドイツの化学者 F.W.オストワルトにより考案された。原理は,一定量の液体が毛管を通過するのに要する時間を測定することにより粘性率を求める。基本的な構造は,図のようなガラス製のU字管で,一方の管には時間をはかるためのふくらみAと毛管Bがあり,他方には試料を入れるふくらみCがある。Cに入れた試料を他方の口から吸上げ,Aを満たしたところで止めて,自然流下させる。液面がAの上下にある標線 m1 と m2 の間を通過するのに要する時間 t を測定すると,試料の粘性率 η は η=c1ρ/tc2ρ/t で与えられる。ここで,ρ は試料の密度,c1c2 は装置定数である。ただし,粘性率の大きい液体を測定する場合は,流下時間が非常に大きくなって不便であり,また液体が管壁に付着するため,正確な値が得られない。

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化学辞典 第2版 「オストワルト粘度計」の解説

オストワルト粘度計
オストワルトネンドケイ
Ostwald viscometer

粘度計の一種.構造は簡単でもっとも広く用いられる.一定体積の液体が自重により一定直径,一定長さの毛管を落下するのに要する時間を測定する.同じ条件で,粘度既知 η1 の標準液体の落下時間 t1 と試料の落下時間 t2 を測定し,これと両者の液体の密度 d1,d2 とから次式を用いて試料液体の粘度η2 を求める.

出典 森北出版「化学辞典(第2版)」化学辞典 第2版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ) 「オストワルト粘度計」の意味・わかりやすい解説

オストワルト粘度計
おすとわるとねんどけい

粘度計

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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