オリンポス山(読み)おりんぽすさん(英語表記)Olympos

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

ギリシア北東部、テッサリアとマケドニアの境にそびえるギリシア第一の高山。現代ギリシア語名オリンボスÓlimbos山。全体は直径約20キロメートルの一大山塊をなし、最高峰は標高2917メートルのミティカスであるが、ほかにも2700メートル以上の峰がいくつもあり、9月から4月まで雪を頂く。ホメロス以来、ゼウス以下の神々の住む所と信じられ、ヘレニズム時代に、標高2817メートルの聖アントニオスの峰の頂上にゼウスの聖所が設けられたことが知られている。近世以降、峰々の登頂が試みられ、1913年にスイス人ダニエル・ボーボビーとフレデリック・ボアソナが、現地のガイドのカカロスとともに、初めて標高2910メートルの「ゼウスの座」ステファニの峰とミティカスを極めることに成功した。なお、オリンポスという名の山は、ほかにもギリシア、小アジア、キプロスの各地にあり、この名は、おそらく単に「山」を意味する先住民のことばに由来すると考えられる。

[清永昭次]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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