オーバーラップ型製品開発(読み)オーバーラップがたせいひんかいはつ

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 の解説

オーバーラップ型製品開発
オーバーラップがたせいひんかいはつ

サシミ型,ラグビー方式ともいう。R&D,製造マーケティングといった各段階ごとに前段階が終了してから次の段階に進むという製品開発に対し,ある程度前段階が進んだら次の段階の作業も始めるというように,製品開発を重層的に進めていくやり方で,部門の連絡を密に取って進められる。日本企業の製品開発の一つの特徴ともいわれる。このやり方では,段階間の分担がはっきりしなくなり混乱が起こる可能性があるが,一方で各段階間で情報の共有が起こり,柔軟な対応が可能になり,開発期間も短くなるというメリットが得られる。最近ではアメリカの企業でこの方式を採用して成果を上げる企業も見られるようになってきた。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

今日のキーワード

南海トラフ臨時情報

東海沖から九州沖の海底に延びる溝状の地形(トラフ)沿いで、巨大地震発生の可能性が相対的に高まった場合に気象庁が発表する。2019年に運用が始まった。想定震源域でマグニチュード(M)6・8以上の地震が...

南海トラフ臨時情報の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android