カタシロワシ(読み)かたしろわし(その他表記)imperial eagle

日本大百科全書(ニッポニカ) 「カタシロワシ」の意味・わかりやすい解説

カタシロワシ
かたしろわし / 肩白鷲
imperial eagle
[学] Aquila heliaca

鳥綱タカ目タカ科の鳥。ヨーロッパ南部から東部、中央アジア、バイカル湖周辺などで繁殖し、冬はやや南へ移動することもある。全長約82センチメートル、翼長約60センチメートルで、成鳥の体は黒褐色、頭頂から後頸(こうけい)にかけて黄褐色をしている。肩羽の一部が白く、これが和名の由来である。湖沼湿地のある森林にすむ。日本では岩手、兵庫、福岡、熊本、鹿児島、沖縄の各県で秋冬に迷鳥として渡来した記録が数回あるにすぎないが、平地水田川原で観察されている。小形の哺乳類(ほにゅうるい)、鳥類などをとらえるが、動作はイヌワシより鈍重。

高野伸二


出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

今日のキーワード

仕事納

〘 名詞 〙 年の暮れに、その年の仕事を終えること。また、その日。《 季語・冬 》[初出の実例]「けふは大晦日(つごもり)一年中の仕事納(オサ)め」(出典:浄瑠璃・新版歌祭文(お染久松)(1780)油...

仕事納の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android