カッチナイ(読み)かつちない

日本歴史地名大系 「カッチナイ」の解説

カッチナイ
かつちない

漢字表記地名「勝納」のもととなったアイヌ語に由来する地名。「かつち内」(元禄郷帳)、「カツチナイ」(蝦夷志・廻浦日記)、「ヤチナイ」(西蝦夷地日記)、「カチナイ」(「高島日記」、「蝦夷日誌」二編)、「カツナイ」(観国録)などと記される。遠山・村垣「西蝦夷日記」ではカツナイ、ノブカなどに「漁小屋蝦夷屋数多」くあるという。「高島日記」に「行道の中程に幅八、九間斗の川あり。水あさくして腿にすきす。されとも鮭の魚多すめるよし」とある(文化五年八月二四日条)。「廻浦日記」に「二八小屋十二軒、夷家昔しは九軒有しと聞り。

出典 平凡社「日本歴史地名大系」日本歴史地名大系について 情報

今日のキーワード

発見学習

発見という行為の習得を目指す学習。または,発見という行為を通じて学習内容を習得することを目指す学習。発見学習への着想は多くの教育理論に認められるが,一般には,ジェローム・S.ブルーナーが『教育の過程』...

発見学習の用語解説を読む

コトバンク for iPhone

コトバンク for Android