日本大百科全書(ニッポニカ) 「カドミウムめっき」の意味・わかりやすい解説 カドミウムめっきかどみうむめっき 防食を目的として鉄鋼上に施すめっき。同様の目的でなされる亜鉛めっきに比べて、高温多湿の環境中および塩化物を含む環境中での耐食性に優れ、海上あるいは海浜で使用される機器へのめっきとして適する。しかし、カドミウムは毒性が高く公害上問題があること、鉄鋼素地に水素脆性(ぜいせい)を生じさせやすいこと、などの欠点があり、今日では特殊な用途以外は亜鉛めっきに置き換えられている。[杉本克久] 出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例