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カリタス caritas

大辞林 第三版の解説

カリタス【caritas】

福祉的行為の三原型の一。人類愛のこと。ギリシャ語のアガペーにあたる。

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世界大百科事典 第2版の解説

カリタス【caritas[ラテン]】

愛,神愛,愛徳などと訳す。〈神は愛である〉という信仰宣言のなかにキリスト教のすべてがふくまれているともいえるが,その〈愛〉(ギリシア語でアガペーagapē)のラテン語訳がカリタスである。したがって,カリタスはイエス・キリストの十字架において啓示された,人間に注がれる神の愛,およびそれにこたえて人間が神と隣人に示す愛を意味する。信仰に始まり,希望によって強められる神への歩みは,愛徳(カリタス)において完成されるのであり,これら三つは〈キリスト教的徳〉あるいは〈対神徳〉と呼ばれる。

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世界大百科事典内のカリタスの言及

【愛】より

… ギリシア語〈agapē(愛)〉は,動詞〈agapaō(好意をもつ・愛情をもつ・好む・満足する)〉から,比較的おそく造られた語で,〈性愛〉であることはまれだったので,新約の用語として採用された。 ラテン語〈caritas(愛・愛情)〉は,形容詞〈carus(イタリア語・スペイン語caro,フランス語cher,親愛なる)〉に由来し,ギリシア語〈agapē〉の訳語とされて,キリスト教的〈愛〉を指すようになり,さらに,〈愛〉にもとづく〈慈善〉の意をもつようになった(カリタス)。英語〈charity〉の語源でもあるこの語が,サンスクリット語〈kāma(欲求・愛欲)〉と同根であるらしいのは,いかに語の意味内容が移ろいやすいかということのよい見本である。…

【慈善事業】より

捨子や孤児を養育する義務も原則として領主にあった。 キリスト教の浸透とともに慈善事業のあり方に大きな変化が生じ,独特の慈善・善行charity,caritasの考え方が確立される。古代社会においては貧者にはなんら積極的な意味づけはなされておらず,単に社会的に劣位にある者として位置づけられていたにすぎない。…

【愛】より

… ギリシア語〈agapē(愛)〉は,動詞〈agapaō(好意をもつ・愛情をもつ・好む・満足する)〉から,比較的おそく造られた語で,〈性愛〉であることはまれだったので,新約の用語として採用された。 ラテン語〈caritas(愛・愛情)〉は,形容詞〈carus(イタリア語・スペイン語caro,フランス語cher,親愛なる)〉に由来し,ギリシア語〈agapē〉の訳語とされて,キリスト教的〈愛〉を指すようになり,さらに,〈愛〉にもとづく〈慈善〉の意をもつようになった(カリタス)。英語〈charity〉の語源でもあるこの語が,サンスクリット語〈kāma(欲求・愛欲)〉と同根であるらしいのは,いかに語の意味内容が移ろいやすいかということのよい見本である。…

※「カリタス」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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