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カローシュティー文書 カローシュティーもんじょKharoṣṭhī

世界大百科事典 第2版の解説

カローシュティーもんじょ【カローシュティー文書 Kharoṣṭhī】

西北インドがアケメネス朝ペルシアの支配下にあった前5世紀ころに,その王朝の公用文字であるアラム文字を,ブラーフミー文字を参考に改良し,インド語表記に適したカローシュティー文字がつくられた。西北インドにはこの文字による碑文も発見されているが,一般にカローシュティー文書というのは,中央アジアのクロライナ(楼蘭),ニヤ,エンデレから出土した木簡,皮,絹布,紙などに書かれた世俗文書を指す。これらの文書は命令書,通達書,報告書,判決文などの官庁書類や個人間の手紙を含む。

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世界大百科事典内のカローシュティー文書の言及

【楼蘭】より

… 4世紀末にこの一帯を通過した法顕の記録するところによれば,当時クロライナには小乗仏教を奉ずる国王と4000人の仏僧がいたことが知られ,この僧の数からしても,かなりの都市に成長していたことが推定される。また20世紀の初頭,A.スタイン,S.ヘディンらがこの鄯善王国領内の砂に埋もれた諸遺跡(ニヤ,エンデレ,クロライナ)から発見した782点にのぼる〈カローシュティー文書〉によって,3~4世紀の鄯善王国では,公用語として,西北インドの俗語であるプラークリット語が使用され,クロライナに居住した〈大王,王中の王,……〉を中心にかなり強力な中央集権的な政治体制がとられていたことが知られる。プラークリット語の使用は,当時この地域に,かなり多数のインド系の住民が居住していたことを示唆するものである。…

※「カローシュティー文書」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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