ガーヤトリー賛歌(読み)ガーヤトリーさんか

改訂新版 世界大百科事典 「ガーヤトリー賛歌」の意味・わかりやすい解説

ガーヤトリー賛歌 (ガーヤトリーさんか)

インドの太陽神サビトリに捧げる賛歌で,ヒンドゥー教徒にとり最も重要な賛歌の一つ。サビトリの名にちなんで《サービトリー賛歌》ともいわれる。ガーヤトリーgāyatrīは,ベーダ時代の韻律形式の一種で,8音節×3行,計24音節より成るものをいう。本来はこの形式でつくられた賛歌すべてをガーヤトリーと呼ぶが,中でもサビトリ神をたたえる《リグ・ベーダ》中の一句,第3巻62の10が,《リグ・ベーダ》全賛歌の精髄として尊重される。内容は,万物活力を与える太陽神サビトリの栄光に帰依し,その恩寵を請うもので,現代でもヒンドゥー教徒は毎日欠かさず,朝夕の礼拝にこの賛歌を唱えている。
執筆者:

出典 株式会社平凡社「改訂新版 世界大百科事典」改訂新版 世界大百科事典について 情報

関連語 吉岡

貨幣 (名目) 賃金額を消費者物価指数でデフレートしたもので,基準時に比較した賃金の購買力を計測するために用いられる。こうしたとらえ方は,名目賃金の上昇が物価の上昇によって実質的には減価させられている...

実質賃金の用語解説を読む