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恩寵 オンチョウ

5件 の用語解説(恩寵の意味・用語解説を検索)

デジタル大辞泉の解説

おん‐ちょう【恩×寵】

神や主君から受ける恵み。慈しみ。
キリスト教で、人類に対する神の恵み。

出典|小学館
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世界大百科事典 第2版の解説

おんちょう【恩寵 grace】

恩恵ともいう。ギリシア語ではcharis,ラテン語ではgratiaキリスト教神学の用語としては,イエス・キリストにおいて啓示されたすべての人間に対する神の愛と慈悲を意味する。旧約時代の全体が〈律法〉という言葉に集約されるのに対して,新約時代の全体を要約する言葉は〈恩寵〉である。創造にはじまり,終末におけるキリストの再臨をもって成就される救いの歴史は,神の恩寵の受肉的展開にほかならない。キリスト教は,罪人であり,生命の源である神から断ち切られて死の状態にある人間がその罪をゆるされ,義とされて再び神との交わりに入ることができるのは,人間の側のどのような善行によるのでもなく,絶対に無償で無条件的な神の恩寵による,と教える。

出典|株式会社日立ソリューションズ・クリエイト
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大辞林 第三版の解説

おんちょう【恩寵】

神や君主の愛やめぐみ。
〔grace〕 キリスト教で、人類に対する神の愛。ただしプロテスタントでは、神の恵みと訳すことが多い。恩恵。

出典|三省堂
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ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

恩寵
おんちょう

恩恵」のページをご覧ください。

出典|ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典
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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

恩寵
おんちょう
gratiaラテン語

神が人間に与える恵み、神の無償の賜物(たまもの)のこと。聖寵ともいい、現在では恩恵といわれる。それは神の与えた対象物をさすだけではなく、与え主である神の慈しみを輝かせるものである。それとともにこの賜物を受ける人間を神の慈しみで包み込むことを意味している。『新約聖書』によれば、神の最大の恩寵は、父なる神が「自分の独子(ひとりご)を与えたるほど、この世を愛した」(「ヨハネ伝福音(ふくいん)書」3章16節)ことにある。キリスト信者はここに他のすべての賜物が含まれていると信じている。この確信は、「わたしたちすべてのために、自分の子をさえ惜しまずに死に渡された神が、どうして、御子(みこ)に添えてすべてのものをわたしたちにくださらないことがあろうか」(「ロマ書」8章32節)ということばのうちに表明されている。この恩寵はすべて神から無償で与えられたものであって、人間の功徳(くどく)によって得たものでない。神の「恩寵と真理とはイエス・キリストを通してきた」(「ヨハネ伝福音(ふくいん)書」1章17節)のであり、人間は彼を通してのみ父なる神から恵みを受けることができる。
 この事態を神学的に言い直せば、イエス・キリストの十字架と復活の救いのわざを信ずる者は「神の子」になり、神はその者に神的本質そのものを譲与する。この神の自己譲与が恩寵の第一次的本質である。しかし、この自己譲渡は、この世においてすでに信者に与えられているけれども、それは十全には外に現れていず、また、これを保つために付随的な多くの神の恩寵が必要である。これらの恵みによって、信者は神の自己譲与を忠実に守り、死後神を直観し、至福に入ることができる。[門脇佳吉]

出典|小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)
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世界大百科事典内の恩寵の言及

【優美】より

…美的範疇の一つ。崇高と対立して,ものごとの上品な優雅さを語ろうとするものだが,悲壮や滑稽や狭義の美にくらべると両極的原理相互の緊張が弱くて穏やかな調和融合をあらわすにとどまり,明確な輪郭を定めがたい概念である。その形式的特徴を挙げれば,一つは一種の魅惑にあり,これは素朴な単純さや愛らしい弱小性に由来する。もう一つは両極的原理たる自然と精神との調和という道徳的意義の発現にある。J.C.F.シラーは人間の身体運動も道徳性をはらむ精神の表現であることに着目し,感性と理性,性向と義務との全き調和を〈美しき魂schöne Seele〉と呼び,これの発現こそ優美にほかならぬとして以後の優美論の方向を定めた。…

【カトリシズム】より

…万物は神を離れては虚無であるが,全宇宙のなかで人間だけがそのことを自覚する能力をもち,この能力が人間を超越者たる神との合一にいたるまでやむことのない探求へとかりたてる。しかしこの合一は根本的に神の恩寵によるものであり,人間の本性そのものである〈超越への能力〉は〈恩寵受容性〉にほかならない。この意味での〈超越〉を証言し,弁証するところに現代思想としてのカトリシズムの意義がある。…

※「恩寵」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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