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キッテム Kittim

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

キッテム
Kittim

旧約聖書で用いられている地名。元来はキプロス島をさす。この名はキプロス島南東海岸の町キチオンに由来する。キチオンは前 950年頃からフェニキアの植民都市となり,約 170年間続いたが,その後ギリシア人に支配された。イスラエル人はダビデ,ソロモン王以来,フェニキアと通商上密接な関係をもっており,「キッテム」はその後広く地中海沿岸の諸島,あるいはギリシア人,さらに広く非ユダヤ人に対する呼び名として用いられるにいたった。『ダニエル書』ではキッテムはローマ人を暗示している。『マカベア書上』では,アレクサンドロス3世 (大王) は「キッテムからやって来た」とされ,マケドニア王ペルセウスは「キッテムの王」と呼ばれている。死海写本では,ローマ人をさすのか,セレウコス朝をさすのか不明。

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