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キネウルフ Cynewulf

世界大百科事典 第2版の解説

キネウルフ【Cynewulf】

8世紀のイギリスの詩人。生没年不詳。アングロ・サクソン人の宗教詩人で,1840年にその名が発見された。〈キリストの降臨〉〈昇天〉〈最後の審判日〉の3部からなる長編詩《キリスト》,聖者伝を扱った《セント・ジュリアーナ》と《エレーネ》,十二使徒の名と事績を列挙した短編《使徒の運命》の作者として知られる。いずれも古英語による宗教詩の代表作品であるが,特に《エレーネ》は作者の深い学殖と,伝統的古英詩の技法が遺憾なく発揮された秀作とされている。

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世界大百科事典内のキネウルフの言及

【キリスト教文学】より

…後者の高弟がカール大帝の文教政策に参じたアルクインである。この時代にイギリスは,古代英語で宗教詩を制作した2人の詩人,キャドモンCaedmon(7世紀末)とキネウルフ(8世紀末)をもったことも注目に値する。 カールの朝廷に集まった多くの文人中,詩人として名高いのは復活祭前主日の賛歌《栄えと称賛,誉れとを享(う)けたまえ,あがない主キリストよ》などの作者オルレアンのテオドゥルフTheodulf(750ころ‐821ころ)やアンギルベルトAngilbert(745ころ‐814)らであるが,《ランゴバルド史》の作者パウルス・ディアコヌスPaulus Diaconus(720ころ‐797ころ)にも《大教皇グレゴリウス伝》や,8音階の源となった《バプテスマのヨハネへの賛歌》などの詩がある。…

※「キネウルフ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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