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昇天 しょうてんAscensio Christi

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典の解説

昇天
しょうてん
Ascensio Christi

キリスト教の教義の一つ。『ルカによる福音書』 (24・51) および『使徒行伝』 (1・9) によれば,キリストは復活後,弟子たちの前に現れ,40日後彼らの面前で天にのぼったという。また『ヨハネによる福音書』にも昇天への言及があり (6・62,20・17) ,このキリストは,さらに昇天後栄光に満ちて聖父の右に坐したと信じられ,信仰個条として定着した。この信仰の神学的意味は,キリストが復活後父なる神から天と地に対する完全なる支配権を受け,神の栄光のうちにあるということであり,復活と昇天とは2つの出来事に分れるのではなく,むしろキリストの栄光化として1つになっていると解される。昇天祭は4世紀にさかのぼるキリスト教会の大祭日の一つで,復活祭後 40日目の木曜日に祝われる。

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デジタル大辞泉の解説

しょう‐てん【昇天】

[名](スル)
天高くのぼること。「旭日(きょくじつ)昇天の勢い」
キリスト教で、イエス=キリストが復活後40日目に天にのぼったこと。転じて、人が死んでその魂が天にのぼること。「安らかに昇天する」

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世界大百科事典 第2版の解説

しょうてん【昇天 Ascension】

〈キリストの昇天Ascension of Christ〉をいう。復活後のキリストは数回の〈出現〉ののち,使徒たちの見ている前で天にあげられ神の右に座したとされる(《ルカによる福音書》24:50~51,《マルコによる福音書》16:19,《使徒行伝》1:9~11)。その際には,白い衣を着た2人の人が使徒たちの側に立って,キリストは〈天に上って行かれるのをあなたがたが見たのと同じ有様で,またおいでになるであろう〉(《使徒行伝》1:11)と告げる。

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大辞林 第三版の解説

しょうてん【昇天】

( 名 ) スル
天にのぼること。 「竜が-する」
死去すること。

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日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

昇天
しょうてん
Ascention

キリスト教では、肉体の死を経ることなく天に昇ることをいい、とくにイエス・キリストの昇天をさす。昇天の記事は『旧約聖書』にも(エノク、エリヤなど)みられるが、『新約聖書』に著されたイエスの昇天は、原始教会以来の重要な教義となっている。それによると(「マルコ伝福音書(ふくいんしょ)」16章19、「使徒行伝」1章9~11など)、イエスは復活後40日目に、最後の説教をしたのち、弟子たちの見ている前で「天に挙げられ、神の右に坐(ざ)した」。これは、低きものとして卑しめられ死したイエスが復活して全世界の支配者という高き位置についたことを意味し、さらにイエスを信ずる人々もまた天に入れられるであろうことへの保証ともなっている。なお、カトリック教会では、聖母マリアの被昇天Assumptionの教義を有する。[鶴岡賀雄]

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世界大百科事典内の昇天の言及

【最後の審判】より

…この4者がその後の〈審判図〉の基本要素で,主として《マタイによる福音書》の記述によっている(19:28,24:29~31,25:31以下)。ところで,この図の上3段は〈キリスト昇天〉図にも共通で,《使徒行伝》1章11節に見られる天使の言葉によって,昇天のキリストは審判のキリストを予見せしむるというから,両者に密接な関係があるのは当然である。昇天図の下辺に,よみがえった人々(《コリント人への第1の手紙》15:52)も小さく付加して,この原始的な審判図は形成されたといえる。…

※「昇天」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

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