ギルガメシュ(その他表記)Gilgamesh

翻訳|Gilgamesh

デジタル大辞泉 「ギルガメシュ」の意味・読み・例文・類語

ギルガメシュ(Gilgamesh)

古代メソポタミアの叙事詩中の半神半人の英雄。ウル第1王朝第5代の王であったが、親友エンキドゥの死をきっかけに不死を求めて放浪する。

出典 小学館デジタル大辞泉について 情報 | 凡例

旺文社世界史事典 三訂版 「ギルガメシュ」の解説

ギルガメシュ
Gilgamesh

古代バビロニアの大叙事詩の主人公
楔形 (くさびがた) 文字で3000行に達し,ウルク王ギルガメシュが親友エンキドゥに死なれ,永遠の生命を求めて放浪のはて来世を見る。西アジア各地の民族宗教文学に大きな影響を与え,その中の洪水説話は『旧約聖書』の「ノアの箱舟」の原型である。19世紀,ニネヴェ出土の粘土板の中からスミスによって発見された。

出典 旺文社世界史事典 三訂版旺文社世界史事典 三訂版について 情報

世界大百科事典(旧版)内のギルガメシュの言及

【ギルガメシュ叙事詩】より

…初期楔形文字で書かれたシュメール王名表に記載されている実在の王ギルガメシュGilgameš(シュメールの表記ではギシュ・ビル・ガ・メス)は早くに神話的人物となり,シュメールの断片的な神話物語に登場する。これをもとにしてアッカド語で編集されたのがこの叙事詩で,主として前8世紀ころにアッシリア語で書かれたニネベ版約3600行のうち現存する約2000行によって知られている。…

【シュメール】より

…I期中にウルク市の面積が400haに達したという。II期(前27世紀~前26世紀)には,伝承においてキシュ第1王朝の最後から2番目の支配者とされる(エン)メバラゲシの銘文が出土しており,その子アガおよび彼らと戦ったという別の伝承をもつ,後の大英雄叙事詩(《ギルガメシュ叙事詩》)の主人公,ウルクの王ギルガメシュの史的実在性も確実視される。〈王名表〉でキシュに続いて全土を支配したとされるウルクの諸王には,ほかにも何人か英雄伝説を有する者がいる。…

※「ギルガメシュ」について言及している用語解説の一部を掲載しています。

出典|株式会社平凡社「世界大百科事典(旧版)」

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