クマ笹エキス(読み)くまざさえきす

食の医学館 「クマ笹エキス」の解説

くまざさえきす【クマ笹エキス】

○栄養成分としての働き
 クマ笹はたんぱく質、脂肪、ビタミンB1、B2、K、カルシウムのほか、マグネシウム、リンなどのミネラルを含んでいます。ビタミンKは血液中のカルシウムイオンをふやし、骨粗鬆症(こつそしょうしょう)の予防に効果があります。また100g中に80mgも含まれる葉緑素と、リグニンという木質繊維には腫瘍(しゅよう)抑制効果があることが認められていますし、ササ多糖体は弱った細胞膜を強化するので、この相乗作用で制がん効果が期待されます。また多糖類のパンフォリンは免疫力を高めるほか、防腐効果があります。
○漢方的な考え方
 クマ笹は、その強い生命力から民間薬としても広く用いられてきました。その薬効は広範囲におよび、健胃、高血圧、糖尿病、慢性肝炎、口内炎(こうないえん)口臭かぜなどに効くとされています。なおエキスは濃緑の1年目の若葉から抽出されます。

出典 小学館食の医学館について 情報

関連語 いえん

中国のゴビ砂漠などの砂がジェット気流に乗って日本へ飛来したとみられる黄色の砂。西日本に多く,九州西岸では年間 10日ぐらい,東岸では2日ぐらい降る。大陸砂漠の砂嵐の盛んな春に多いが,まれに冬にも起る。...

黄砂の用語解説を読む