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クルゼンシュテルン Fyodorovich Kruzenshtern

大辞林 第三版の解説

クルゼンシュテルン【Fyodorovich Kruzenshtern】

1770~1846) ロシアの提督・探検家。ロシア最初の世界周航を行い、各地で観測・調査を行う。黒潮を「日本海流」として初めて記載。主著「世界周航記」

出典 三省堂大辞林 第三版について 情報

日本大百科全書(ニッポニカ)の解説

クルゼンシュテルン
くるぜんしゅてるん
Иван Фёдорович Крузенштерн Ivan Fyodorovich Kruzenshtern
(1770―1846)

ロシアの提督、探検家、海洋学者。エストニアに生まれる。クロンシュタットの兵学校を卒業。イギリス海軍勤務を経て、アレクサンドル1世に進言し、1803~1806年、ナジェージダ号とネバ号を率い、ロシアとして初の世界周航を行った。この間、各地の地理、水路、海洋、民俗などの調査をし、報告書を残した。とくに大西洋で4、北西太平洋で11、オホーツク海で4、日本海、東シナ海で各1の合計21観測点で、深さ336メートルに至る世界初の水温鉛直観測を行ったことは特筆される。その際使用したのは、当時シックスJames Six(1731―1793)により発明されたばかりの最高最低温度計であった。彼は黒潮を「日本海流」Japanishe Stromとして、最初の科学的記載をした。途中、1804年(文化1)に、対日通商交渉の特命全権大使レザノフに従い長崎に来航。主著の『世界周航記』Reise um die Welt in der Jahren 1803, 1804, 1805 und 1806は、名著として各国語に訳されている。[半澤正男]

出典 小学館 日本大百科全書(ニッポニカ)日本大百科全書(ニッポニカ)について 情報 | 凡例

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