クレメンス書簡(読み)クレメンスしょかん(その他表記)The Epistle of Clement

ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典 「クレメンス書簡」の意味・わかりやすい解説

クレメンス書簡
クレメンスしょかん
The Epistle of Clement

1世紀の終り頃ローマのクレメンス (ペテロより3代目の教皇クレメンス1世と考えられる) がコリント教会へ書き送った手紙で第1クレメンス書簡といわれる。この手紙はコリント教会における長老排斥運動に対して使徒的伝承論拠とした彼の反対意見を述べたもので,当時の教会の実情を知るうえで貴重な文献である。その他クレメンスの名をかりた文書 (特に第2書簡とクレメンス偽書と呼ばれるものが有名) は多いがいずれも偽作である。

出典 ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典ブリタニカ国際大百科事典 小項目事典について 情報

[名](スル)二つ以上のものが並び立つこと。「立候補者が―する」「―政権」[類語]両立・併存・同居・共存・並立・鼎立ていりつ...

連立の用語解説を読む